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2017年11月 2日 (木)

AIについて

「AI」という言葉を最近よく耳にします。未来では人工知能が労働し、人類の労働の形が変わってゆくのではないかと言われてますね。反面、人工知能の進化は人類に多大な危機をもたらすのではないかという意見もあります。2001年宇宙の旅や、ターミネーター、マトリックスもそうかな。そういう題材を捉えた映画は沢山出てきており、みな面白くて興味津々で見ています。
 話は変わりますが、子供のころ読んだ小説の題名はよく覚えているが、どんなストーリーだったか忘れているものが多くあり、とりあえず、読み直してみようと、芥川龍之介の本に手を出しました。「蜘蛛の糸」や、「杜子春」等懐かしい短編を読んでいくうち、「河童」に行き当たりました。題名はしっかり覚えていましたが、内容についてはほとんど覚えていませんでした。ご存じのとおり、河童を通して時代を風刺する内容で、実に面白く、この年でやっと理解できるようになったのかなあと感じました。その中で、「え!」と思う場所があったので、お知らせしたいと思います。最初に書いた、人類の働き方の変遷を、芥川龍之介が言い当てているような気がするのです。
 主人公は、河童の世界へ間違えて、入ってしまいます。やがて友が出来、河童の世界を観たり聞いたり色々体験します。
 ここから、本文です。ゲエル(河童の友達)の話によれば、この国では平均一か月に七八百種の機械が新案され、なんでもずんずん人手を待たずに大量生産が行われるそうです。従ってまた職工の解雇されるのも四五万匹を下らないそうです。そのくせまだこの国では毎朝新聞を読んでいても、一度も罷業(ストライキのことです)という字に出会いません。僕はこれを妙に思いましたから、ある時またペップ(河童の友達)やチャック(河童の友達)とゲエル家の晩餐に招かれた機会にこのことをなぜかと尋ねてみました。「それはみんな食ってしまうのですよ」・・・・・
 人類、工場生産の機械化が進み、働く場所がなくなったらどうなるのでしょうね。芥川龍之介は食ってしまうというのです。続きがあります。
 主人公が「職工は黙って殺されるのですか?」と尋ねると、「それは騒いでも仕方ありません。職工屠殺法があるのですから。」(中略)「つまり餓死したり自殺したりする手数を国家的に省略してやるのですね。・・・」
 芥川龍之介の未来予想の凄さに驚いてしまった次第です。我々も日々安穏と生活していますが、将来をしっかり見据えて将来こうならないように政治に立ち向かっていかねばと思いました。

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