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2013年8月22日 (木)

旧市民球場跡地活用計画について-2

旧市民球場跡地利用計画について

 皆様ご存知の通り、現在、「旧市民球場跡地」について種々の利用方法が議論されています。私もどんなものが広島市にふさわしいか悩んでいました。

 しかし、先日、イタリアのトリノ市に行ってこれだと思いました。

 トリノ市は1960年に国際博覧会が行われました。翌年、会場跡地活用策が練られ、国連機関を誘致してはという結論に達しました。

そして、国連機関に対して、会場跡地の施設をたった「1ドル」で貸与するとともに、市内にあるフィアット社に依頼し、トリノ市と、地元の金融機関・経済界などと協力して基金を設立し、その運用益等で毎年40万ユーロの助成金を交付するなどの積極的な支援を提案したところ、誘致に成功したのです。

 現在、「国連システム・スタッフ・カレッジ」、「国連地域間犯罪司法研究所」、「国際労働機関国際研修所」の機関が常駐し、国連職員の教育・訓練を行ったり、処々の研究を行ったりしています。

世界各国から、多くの人々がトリノ市を訪れているわけで、「国連システム・スタッフ・カッレジ」だけでも毎年1,100万ユーロ程度の経済効果が上がっているそうです。

 また、来訪者にトリノ市の親善大使になってもらえるほか、国際都市としてのイメージアップにも繋がるという効果も出ているとのことでした。

 私は、旧市民球場跡地の活用方法について、この「トリノ方式」を導入してはどうかと考えます。

 現在、広島市に「ユニタール」という国連機関があります。ご存知の通り、紛争国や発展途上国の人々を招き、この広島市で平和について教育訓練をしたり、環境問題や、世界遺産の保存について研修しています。

 初代所長のアジーミ氏は、広島市は二つのメッセージを発信していると言いました。「絶望」と「希望」、そして「破壊」と「復興」という相反する対になったメッセージ、「ダブルメッセージ」を発する都市なのです。

 「原爆ドーム」と旧市民球場跡地に立つ「国連機関」。まさにこのダブルメッセージを実感できる世界で唯一の都市が完成するのです。

 日本国内にある他の政令指定都市と比べても、広島市は別格になるのではないでしょうか。

 また、特筆すべきは、「平和は経済効果には繋がらない」とよく言われておりますが、「トリノ方式」は「平和」を切り口としてしっかり都市の活性化に成功しているのです。

 このような観点に立って、前々から広島市が提言している「国際平和文化都市構想」と現在広島県知事が提唱している「国際平和拠点構想」の所期の目的を達成するため、「市」と「県」がお互いに連携・協力し、また、国の支援も得ながら積極的に取り組めば、旧市民球場跡地への国連機関の誘致を実現することができるのではないでしょうか。

 「原爆ドーム」のとなりに世界各国の国旗と国連旗がある広島市。

世界の人々にが、目で見て平和を実感できる都市「ひろしま」を是非実現したいものです。

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